- 2022.11.2
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その他
学校側弯症検診の効果
側弯症検診は多くの国で実施されていますが、国によって実施の判断が分かれています。
ノルウェーでは学校での側弯症検診が1994年に廃止されています。
本論文では 1976 ~ 1988 年の期間(側弯症検診あり)と2003 年から 2011 年(側弯症検診なし)の期間における側弯症患者の治療法を比較しています。
・検診なしの期間では、約 40%の患者 が 初診時にカーブが40° を超えており、多くの患者が装具治療適応の上限に近いコブ角を示しました。
・また、毎年装具を付けられた患者の割合は、側弯症検診なしの期間の 38% と比較して、側弯症検診ありの期間中は 68% でした。
・側弯症検診が実施されていた過去の期間と比較して、装具治療の頻度が減少し、手術が増加していました。
この論文の報告からも側弯症の早期発見には側弯症をスクリーニングするプログラムが非常に大切であることが分かります。
子どもたちが平等に学校で側弯症検診を受けることができる体制の構築が望まれます。