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2022.12.6
その他

上半身裸での学校健診について

最近、上半身裸での学校健診が問題視されニュースで取り上げられています。

その一方で、「体操服着用」と「下着着用」で側弯症検診の結果を比較すると、「体操服着用」では専門医受診の推奨者が少なく、側弯症の見逃しがあることが示唆されています。

参考資料

他のエビデンスについてはこちら

側弯症は早期発見・治療が大切な疾患です。視診において軽度な歪みを見つけることは専門医でも難しく、着衣のままではその発見がより難しくなり、見逃しにつながります。

児童への配慮を行いながら、学校健診が適切な形で実施されることを望みます。

 

<児童への配慮方法>

国内では文部科学省から「脱衣を伴う検査における留意点」について事務連絡がでています。

海外の状況について確認しますと、USのアーカンソー州ではスクリーニングの少なくとも 7日前に保護者に通知する必要があるようです。

また女児への検診は2人の有資格者の女性が個室で実施しているとの記載があります。

保護者への事前通知があることで、児童は健診の実施前にその意義について知る機会が与えられます。

また検診の実施者が女性であることは、女児の心情にとても配慮された検診方法と感じます。

国内では側弯症の学校検診の方法について特定のルールはありませんが、このような児童の心情に配慮した学校健診の方法が仕組み化されることを望みます。