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2023.1.24
その他

早期発症側弯症患児の3割が高医療被曝

第33回日本小児整形外科学会(12月9~10日)において、自治医科大学整形外科学講座講師の菅原亮先生が「早期発症側弯症患児の約28%が、白血病の発症リスクが3倍になるとされる30mSv以上の累積被曝量であった。早期発症側弯症の治療においては、被曝量の低減を目指すべきだ」との考えを示されました。

15歳以上まで経過観察が可能だった早期発症側弯症患児35例(男児9例、女児26例)を対象に、後ろ向き症例集積研究を実施。脊椎および脊椎以外のX線、CTによる累積被曝量を算出したところ、10例が小児白血病の発症リスクが3倍に増えるとされる累積被曝量30mSv以上との結果です。

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治療における被爆の問題は側弯症に限りませんが、側弯症は主に小児の時期に発症すること、また定期的な観察が必要であることから被爆の問題が大きいと考えます。

治療の過程で必要な画像検査について、被爆なし、あるいは低被爆の医療機器の開発と普及が望まれます。